社会主義者鎮圧法 ( 1878 年 - 1890.09 年 )
関連概念 : 現ドイツ 社会主義
ドイツ帝国

ドイツ帝国成立時に施行された社会主義に対する弾圧法規で、「公安を害する恐れのある社会民主主義の行動にたいする」ために制定された。

社会主義運動の急速な成長を警戒したビスマルクが,1878年,2度おこったヴィルヘルム1世即位の暗殺未遂事件を機として、議会で成立させた時限立法で,社会主義的結社・集会・出版の制限が実施された。

期限は延長をつづけ,結局12年間この法のもとにあったが,その間も運動はさまざまな形で行われ,1879年以来スイスで発行された『社会民主主義者』も非合法にドイツで読まれた。
いちだんと労働者の連帯が進められ,1878年の帝国議会での社会民主党の得票が415‚000票,1887年762‚000票,1890年1‚427‚000票という選挙結果にそれがよく表れている。

1890年9月、同法は延長されないまま失効し,ヴィルヘルム2世即位時、ビスマルクは宰相を辞すこととなった。

2003/11/03 masashi tanaka

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