バイアス
関連概念 : 学問

[cognitive bias]

偏り。偏見。
人間の自尊心やヒューリスティクスな問題解決戦略など認知的性質に起因するとされ、排除が難しく、妥当な事実に近づくためには、実験などの科学的検証が必要。

【分類】

 ◆イドラ(idola)偶像(F.ベーコン
 ◆認知バイアス
  ○記憶機構と関与(Schacter,1999)
   ・光背効果(ハロー効果; halo effect; ソーンダイク
     顕著な特徴によって他の特徴の評価が歪められる
     しばしば錯誤相関(illusory correlation)の原因
   ・一貫性バイアス
     ある人物の過去の態度・行動を現在のものと同じと考える
   ・連言錯誤(リンダ問題)
     連想によって、低確率の連言事象を高確率と誤解
   ・アンカリング anchoring(Tversky&Kahneman,1974)
     適当な基準値を示すと、その値に回答が引きずられる(値引き)
   ・迷信行動
     FI15で鳩の迷信行動(スキナー
  ○意思決定・動機づけ・情動と関与
   ・確証バイアス(confirmation bias)・寛大効果(leniency effect)
     自分に都合のいい情報だけで自己の理論を補強する保守的性向
   ・ピグマリオン効果
     教育者が期待した生徒が成長
   ・コンコルド効果(コンコルドの誤り、コンコルド錯誤)
     過去の損失を惜しみ、損失が見込まれる対象への投資を持続
   ・現在志向バイアス
     現在の利益を優先
   ・正常性バイアス
     稀な災害などの危険度を過小評価する
   ・反応バイアス(回答スタイル)
     ・社会的望ましさ(social desirability)
     ・黙従回答(acquiescence-response)
        常に肯定的・否定的回答を行う
     ・両端選択傾向
     ・中心化傾向(central tendency)
       評価が中間の範囲に偏る
   ・自己奉仕バイアス・投影バイアス
     成功は自らのものとして、失敗は他者や状況に帰属する
   ・後知恵バイアス(英: Hindsight bias)
     過去の事象を全て予測可能であったかのように見る傾向。
   ・自己中心性バイアス(自己の認識と他者の認識のずれ)
     ・自己高揚バイアス(自分は平均よりも良いと考える)
     ・スポットライト効果(実際より注目を集めていると感じる)
     ・否定的評価の過大推測
  ○社会によって生じるもの
   ・リスキーシフト(Stoner,1961)
     斉一性への圧力(集団思考)、集団の過大評価とも
     集団内だと集団の意見に同調しやすい
   ・バンドワゴン効果(bandwagon effect)⇔ アンダードッグ効果
     流行しているという情報により、その意見へ強い支持をする
   ・内集団バイアス(英: Ingroup bias)
   ・外集団同質性バイアス(Outgroup homogeneity bias)
  ○論理的誤謬に基づくもの
   ・信念バイアス
     三段論法で、結論が妥当なときは理論も妥当だと考える
   ・バーナム効果(Barnum effect。フォアラー効果 Forer effect)
     曖昧で一般的な性格を、自分だけに当てはまるものとする
   ・誤謬
     ・形式的誤謬(formal fallacy)・論理的誤謬(logical fallacy)
     ・非形式的誤謬
      ・事前確率無視
      ・論点先取 begging the question
   ・フレーミング効果
     心的構成の仕方で論理的に偏った推論をすること
     二重プロセス理論のうち直観的・文脈的推論による可能性
 ◆その他
  ・サンプリングバイアス
    標本抽出の問題で母集団を代表しない性質が混在

【結果】

 ◆バイアスによって生じる錯誤
  ・錯誤相関
  ・プラシーボ効果(偽薬効果。プラセボ効果) placebo
    実際に強化学習を増強(Schmidt,Shohamy,2014)
    (Meissner,Flaten,2011)
    (Wager,Atlas,2015)
    cognitive trainingの検証(Foroughi,Greenwood,2016)

【特徴】

 ◆文脈によってバイアスの強さが変わる
  ○情動
   ・恐怖
 ◆研究
  ・プロスペクト理論(Kahneman&Tversky,1979)
    価値関数と確率加重関数から意思決定を導く行動経済学理論
    期待効用仮説に対し、心理学的により現実的とされた
  ・二重プロセス理論
 ◆対策
  ・ブラインド法

2014/08/09 masashi tanaka

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