[DTZ: dorsal thalamic zone]

背側視床。
視床の一。
鳥のDTZは哺乳類の髄板内核群・正中核群・MDに相当すると考えられている(Veenman et al., 1997)。
DLMを含む。

【分類】

(Person et al., 2008; Vates et al., 1997)

　◆a lateral column
　　・DLA(containing the dorsolateral anterior)
　　　　歌鳥以外ではさらに内側のDLMと外側のDLLに区別
　　　　　DLMは歌鳥のDLMと同じという証拠はないのでDLAと呼ぶ
　　　　　(Person,Perkel,2008)
　　　　　　DLMの前外側に位置
　　　　　DLLはDTZの前外側に位置してoptic tectumのすぐ隣
　　・DLP(dorsolateral posterior nuclei)
　　　　DLMの後外側に位置
　　　　体性線条体へ出力
　◆posterior DTZ
　　・DIP(the dorsointermediate posterior nucleus)
　　　　DMPとDLPの間に存在
　　　　背側淡蒼球から入力
　　　　体性線条体へ出力
　◆a medial column
　　・DMA(dorsomedial anterior)
　　　　背側と内側にGABA神経群
　　　　　encephalin, P物質, コリン性
　　　　内臓性・辺縁系線条体へ出力
　　　　腹側線条体・腹側淡蒼球から入力
　　・DMP(dorsomedial posterior nuclei)
　　　　背側と内側にGABA神経群
　　　　　encephalin, P物質, コリン性
　　　　内臓性・辺縁系線条体へ出力
　　　　MMANへ投射
　　　　腹側線条体・腹側淡蒼球から入力
　◆その他
　　・SHL(subhabeularis lateralis)
　　　　内側に位置
　　　　内臓性・辺縁系線条体へ出力

【神経回路】

　◆入力
　　(Nicholson,Sober,2017; Loreta Medina et al., 1997)
　　・CbL
　　　　グルタミン酸入力
　　　　・interpositus nucleus (Pidoux,Leblois,2017)
　　・CbI
　　・CbM
　　・Ad
　　・外側視床下部
　　・Area X
　◆出力
　　(Nicholson,Sober,2017)
　　・MSt
　　・Area X
　　　　小脳深部核刺激で多くのpallidal neuronの発火率増大
　　　　(Pidoux,Leblois,2017)
　　　　　その後抑制される細胞も19%
　　　　　抑制入力を受け、興奮・抑制と続く細胞も10%
　　・LMAN
　　・MMAN