ERP
関連概念 : 実験法

[ERPs, event-related potentials]

事象関連電位。

  

誘発電位の一。
刺激の提示に同期させて脳波を測定する方法で、電気刺激EEG)と同様に古典的な、機能の測定法。

【分類】

 ◆ERG
 ◆ABR

【解析】

 

 ・N400(意味上の誤りを検出したときに現れる)
 ・P300(ボタン押しなどの課題で出現。痴呆患者で遅延)
 ・P600(文法上の誤りを検出したときに現れる)

【特徴】

  ・空間分解能の低さ
  ・時間分解能の低さ

のように電流の流れにくい部位によって、空間分解能が低く、また、脳脊髄液・頭蓋骨・頭皮など、頭のいろいろな場所に電流が流れてしまうため、ERPの各成分がのどの領域に由来するのかが分からない限り、時間軸の情報だけでは、何がどのように重なり合っているのか、信号源を決定することができない。
これに対してMEGは、頭蓋などの影響を殆ど受けない点では有利である。

また、ERPの信号は微弱であり、通常、数百〜数千回程度の試行を加算平均する必要があるため、時間分解能も犠牲とならざるを得ない。
これに対してfMRIは数回の試行で有効なデータを得ることもできる。

2009/09/23 masashi tanaka

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