GABA
関連概念 : 化学

[GABA; Gamma-Amino Butyric Acid]

γ-アミノ酪酸(ガンマアミノ酪酸)。ギャバ。
抑制性の神経伝達物質

【特徴】

 ◆神経伝達物質
  ・GABA受容体(Cl-チャネル)
  ・グリシンと共放出
 ◆分布
  ・大脳皮質介在神経
  ・線状体から黒質へ投射する神経細胞
  ・小脳 プルキンエ細胞などのGABA受容体
 ◆薬
   ・ジアゼバム(抗不安剤)脳内のGABAの効果を高める
   ・バルビタール GABAの分解を抑えてシナプス前抑制を増強
 ◆血液脳関門を通過できない
   ・神経細胞内でGADで生合成

【含有】

 ◆植物
  ・発芽玄米・ジャガイモの根茎・トマトの塊茎・マメ科植物の根粒など
 ◆動物
   脳に集まって存在
    神経細胞の10%を占める

【生成】

 ◆合成
   ・GADによるグルタミン酸α-カルボキシル基の脱炭酸
      グルタミン酸
        → GABA
   ・3-メルカプトプロピオン酸で合成阻害
 ◆分解
   ・GABA transaminaseによってコハク酸に代謝
      GABA + α-ケトグルタル酸
        → コハク酸セミアルデヒド + グルタミン酸
           → コハク酸を経てクエン酸回路

2010/05/09 masashi tanaka

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