[IRES: internal ribosome entry site]
内部リボソーム導入部位。
mRNA配列の途中にありながら、リボソームが結合し、翻訳開始部位となるヌクレオチド配列。
poliovirus RNA(Pelletier&Sonenberg,1988)とencephalomyocarditis virus RNA(Jang,Wimmer,1988)中に発見された。
【特徴】
◆種差
・通常RNAの5'UTRに位置(cap非依存的翻訳)
・60 animal and 8 plant virusesでIRES含むことが確認(2009年)
・Dicistroviridae family
mRNAが2つのORFを持ち、2つのIRESで翻訳
・哺乳類のmRNAでもIRESが確認されている
◆応用
○ベクターで複数の遺伝子(シストロン)を同時発現
(バイシストロニック発現)
上流と下流の遺伝子発現量が一致せず、ときに下流で発現量弱い
2015/05/02 masashi tanaka