[Magnetoencephalography]
脳磁図。
類似の技術にEEG。
脳波によって生み出される数fTの微小な磁場を検出する。
1968年にアメリカのコーエンによって開発された。
脳内に発生する磁場は極めて小さいため、地球の磁気を、高周波数はアルミニウム、低周波数はミューメタルによって排除した部屋で、不必要な電気装置が止められた状態で計測される。
【分類】
・SAM(synthetic aperture magnetometry)
通常の磁気計では、脳溝の側面にある神経細胞群からしか信号を検出できないという制約があり、MEGを用いる場合、脳溝に沿った聴覚野における音声信号の解析には有効であるが、他の信号についての有効性には疑問の声もあった。
一方、2000年頃から用いられはじめたSAM法では、ある程度の深部までの信号を検出できるという報告がある。
【特徴】
◆長所
・高時間分解能
・EEG・ERPに比べ、頭蓋・頭皮などの影響は殆ど受けない
・脳溝に沿った聴覚野の計測では有効
◆短所
・特に深部の信号は、信号源の同定が難しい
(磁力は信号源から離れると急速に減衰するため)
2008/01/13 masashi tanaka