[TX100: Triton-X 100]
C14H22O(C2H4O)n。
非イオン性界面活性剤でタンパク質可溶化に効果。
BASF社のPluronic(poloxamer)と類似で、生化学ではよく使用する洗剤。
もともとRohm & Haas Coの登録商標だが、Union Carbideが購入し、これを買収したDow Chemical Companyが持っている。
【構造】
・平均9.5個の親水性ポリエチレンoxide基
・親油性の炭化水素4-(1,1,3,3-tetramethylbutyl)-phenyl基や疎水性基
【利用】
・真核細胞の細胞膜を溶かす
・CHAPSのようなzwitterionic洗剤と混ぜて膜タンパク質可溶化
・あらゆるliquid, paste, powdered cleaning compoundとともに使用可
・DNA extractionのlysis bufferとして用いること可能
(usually in a 5% solution in alkaline lysis buffer)
・免疫染色の際に細胞膜透過性を高める
(通常0.1-0.5%程度: 1.5-7.7mM)
HELA細胞では0.2mM程度から非可逆的に浸透率高まる(Koley&Bard,2010)
<0.15 mMでは暴露効果なし
・家庭用ビニールレコード洗剤の成分
distilled waterとisopropanolと混ぜる
・柔らかい素材製作のため炭素分散に用いる
2009/10/31 masashi tanaka