cAMP
関連概念 : 化学

[cyclic AMP]

3',5'-環状AMP。環状アデノシン一リン酸。3'-5'-アデノシン一リン酸。

   

ヌクレオチドの一。
細胞内セカンド・メッセンジャーの一。
細胞膜を通り抜ける事はできない。

【合成】

  ・合成(アデニル酸シクラーゼ
    ATPから合成
リボース3',5'とリン酸が環状になった構造。
  ・分解(PDE
    カフェインによって抑制

【機能】

 ◆ターゲット
   ・PKAの活性化
   ・Epac2活性化(cAMP-activated Rap-GEF)
      樹状突起やシナプス伝達を調節
 ◆環状アデノシン感受性イオンチャネル
 ◆放出増強
   ・海馬顆粒細胞
 ◆グリコーゲングルコースへの分解の調節
   微生物ではcAMPは細胞内グルコース濃度の少ない時に産生
   (グルコース供給酵素やグルコース以外の糖の異化酵素の産生)
 ◆脂肪分解の調節

普通は四量体ホロ酵素として不活性で、それは2つの触媒ユニットと2つの調節ユニットからなり(C2R2)、調節ユニットが触媒ユニットの触媒中心をブロックしている。
環状AMPはそのタンパク質リン酸化酵素の調節ユニットの特定の部位へ結合して、調節ユニットと触媒ユニットの分離を行って、これにより触媒ユニットはその基質タンパク質のリン酸化ができるようになる。

【調節】

  ◆ホルモン伝達
    ・グルカゴン
      肝臓アデニル酸シクラーゼを活性化
    ・アドレナリン
      筋肉アデニル酸シクラーゼを活性化
  ◆Gタンパク質
    ・代謝型受容体
      ・グルタミン酸受容体(Group U,V)
      ・ドーパミン受容体(D1/D5で活性化)

2009/09/28 masashi tanaka

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