[kanamycin]
カナマイシン。C18H36N4O11。
アミノグリコシド系抗生物質の一(梅澤濱夫,1967)。
Streptomyces kanamyceticusから発見された。
カナマイシン耐性遺伝子は選択マーカーとして利用。
また、細胞培養ではマイコプラズマの除去に用いられる。
【分類】
・カナマイシンA
・カナマイシンB(置換基が異なる)
【性質】
◆毒性
・細菌性リボソームの翻訳・タンパク質合成を阻害
(真菌類には効果がない)
・ヒトでは若干聴覚神経への毒性(ストレプトマイシンより弱い)
主として外有毛細胞のみを破壊するらしい
◆特性
・水溶性
・有機溶媒に対しては難溶
・多くは硫酸塩の形で利用
◆合成
微生物による生合成により生産
有機化学による全合成も可能
2009/07/18 masashi tanaka