キンギョMb細胞神経終末ではアマクリン細胞からのGABA性feedbackが帰ってきているが、これらはGABAA,GABAB受容体の発現では説明がつきにくかった。
【結果】
◆GABAA様作用:Clコンダクタンス
・bicucullineで阻害できない
・50uM GABACアゴニストCACA(cis-4-aminocrotonic acid)で再現
◆GABAB様作用:Ca電流の抑制
・baclofenで再現できない
・2-hydroxysaclofenで阻害できない
・<1uM CACAで再現
2008/09/08 masashi tanaka
近年の海馬神経のパッチ・クランプ法の成果を踏まえ、従来の単純な分岐をした樹状突起にしか適用できない理論(Rall,1977; Holmes,Rall,1992)ではない、新しい理論によって推定された樹状突起での受動的な膜特性(electrotonic structure)・ケーブル理論の特徴をまとめるとともに、能動的な電位依存性イオン・チャネルとの相互作用について考察した。
【内容】
◆Ri(internal resistance)
計測は困難だが、従来よりも高い値200-400ohm-cmの報告が増加
(Major,Sakmann,in press; Spruston&Johnson,1992; Major,1993; Shelton,1985)
◆Cm
おおむね1uF/cm2だが、より低い値を提唱する研究も
(Major,Sakmann,in press)
◆leak resistanceの影響
microelectrodeとwhole cell patchの違いによるRmとCmへの影響の違い
海馬神経がnonisopotential structureである証拠(HolmesRall,1992)
2008/09/13 masashi tanaka
2008/09/13 masashi tanaka
サラマンダーの単離視細胞の膜容量測定を行ったところ、coneでもrodでも電位依存性カルシウム・チャネル電流で放出が起きたが、錐体視細胞では、内節部や神経終末に存在するcGMP-gated channelを介したCa流入だけでも放出が可能なことがわかり、膜電位のある範囲でしか活性化しないVGCCに対し、生理的電位のすべての範囲で持続的放出を行いうることがわかった。
2009/09/26 masashi tanaka