フェレット内側前頭前野の多神経パッチ・クランプ法によって異なる錐体細胞群で形成される異なる回路間を結ぶシナプスがheterogeneityであり、一方は1次感覚野に見られるような一般的な錐体神経回路と類似しており、順応する（発火率が減少する）pyramidal cellsが抑制シナプスで結合されていたが、もう一方は2つのapical dendritesを持ち、発火パターンが順応しないcomplex pyramidal cellsで構成され、促進シナプスでつながれた超reciprocalな回路を形成しており、顕著なシナプス増強・テタヌス刺激後増強が見られた。
前頭前野は刺激終了後も続きdistractorにも堪えうる持続的な神経活動を発生することができ、これが作動記憶の基礎となっていると考えられるが、今回発見された回路がこうした持続的活動の基礎を形成している可能性が示唆された。