綱は上意
作曲
作詞
関連概念 : 邦楽 端唄 うた沢

つなはじょうい。

『音曲大黒煎餅』(安政年間1854-1860)初編に入っている。

京都羅生門から吉原羅生門河岸へ変化するのが面白い。
ほかに渡辺綱を取り上げた邦楽に、常磐津節戻橋』、地歌』、長唄綱館』などがある。

【歌詞】

   入りにけり
   綱は上意をこうむりて 羅生門にぞ着きにけり
   おりしも雨風激しき後ろより 兜のしころをひっつかみ
   引き戻さんと エイとひく
   綱も聞こえし強者にて 彼の曲者に諸手を掛け
   よしゃれ 放しゃれ しころが切れる
   しころ切れるは 厭ひはせぬが
   たった今結うた 鬢の毛(びんのけ)が 損じるは 縺れる(もつれる)は
   七つ過ぎには 行かねばならぬ
   そこへ行かんすが こちゃ気にかかる
   たれじゃ たれじゃ
   鬼じゃないもの わしじゃもの
   兜も しころも なっちょ(らっち)も いらねぇ
   さあさもってけ しょってけ

2006/07/25 masashi tanaka

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