Rhythmic Continuous-Time Coding in the Songbird Analog of Vocal Motor Cortex ( 2016 年 )
Galen F. Lynch Tatsuo S. Okubo Alexander Hanuschkin Richard H.R. Hahnloser Michale S. Fee
関連概念 : 歌鳥
Neuron (Duke) 877-892
Pubmed

キンカチョウ(59-200d)の歌唱時のHVC 450神経のシングルユニットを解析したところ、595 bursts(384 PNs; 5 birds)は歌モチーフの位相に対して一様分布に近かったため、HVCの活動がGTE(gesture trajectory extrema)に高まるとするGTE model(Amador et al., 2013)を支持できず、continuous time model(Fee and Goldberg, 2011; Glaze&Troyer, 2007; Hahnloser et al., 2002; Leonardo and Fee,
2005; Long and Fee, 2008; Long et al., 2010)がより妥当だとした。
ただし、HVC-XHVC介在神経は、シラブルを繰り返すjuvenileに見られるような周期的発火(Okubo et al.,2015; Tchernichovski et al.,2001)を~10Hzで示した。
類似の結果が同時掲載された(Picardo,Long,2016)。

【結果】

 ◆PN burstは一様分布に近い
  ・burstの定義
    平均発火率>10Hzかつ、スパイクが>50%のmotifで生じる
     burst timeはaverage of the time
  ・burst coverage patchはmotifの96%(MED in 5 birds)
    spikeを5ms windowに変換(duration of postsynaptic effect)
     (Garst-Orozco,Olveczky,2014)
     3 renditions of songsでoverlapしてればcoverageと定義
    一様分布のモンテカルロ法とほぼ一致
     1 birdでややずれたが、多重比較を考慮すると有意でない
  ・IBI(inter-burst-interval)がポワソン分布に近い
  ・Ripley's Lからも一様分布に近い
    1匹の鳥ではクラスターあった
  ・いずれもGTE modelによるシミュレーション結果とは大きく異なる
    本論文では、独自にGTE modelを構築
    extremaは、Amadorの方法の他にBoariの方法(Boari,Mindlin,2015)
     Amadorの方法だとGTE頻度が少なくなった
     Boariの方法だとGTEが高頻度になった
    バーストをGTEの近傍にガウス分布(SD=8ms: Amador et al.,2013)
  ・GTE, syllable onset, offsetのいずれとも相関は見られず
  ・pitch goodnessとの相関が見られた
    >750HzのハーモニックでのHVC-X発火率は非ハーモニックより高い
    <750HzのハーモニックでのHVC-X発火率は非ハーモニックより低い
     <750Hzハーモニックはシラブルの後半で生起しやすかった
     (前半の2.47倍)この効果の可能性
  ・それ以外のspectral featuresとの相関はなかった
    (Wiener entropy, amplitude, amplitude modulation,
     frequency modulation, and gravity center)
 ◆HVC介在神経の活動のminimaもGTEと相関ない
  ・interneuron activity(65 cells; 4 birds)
    歌と一致して発火率の増減
  ・発火率minima(26±5 /motif)
    PN burstと有意な相関なし
     むしろPN burstsとの正の相関
      HVC-Xとともに発火率が増大した(time lag=4ms)
      HVC-RAとの関連は複雑(記録が少ないバイアスかも)
    GTE, syllable onset, offsetのいずれとも相関は見られず
     PN burstも同様
  ・HVC-Xと同様、pitch goodnessとの相関が見られた
    <750Hzのハーモニック音での発火率低い
 ◆HVC-XHVC介在神経の10Hz程度の周期的発火
  ・PN burstは緩やかなシラブル前半選択性(premotor機能を示唆)
    HVC-Xで後半の1.5倍、HVC-RAで後半の1.24倍
    歌の28-29ms前に発火率が最大
    バーストの発火率もシラブルonset前後でoffset前後より高い
     (307vs256Hz)
  ・interneuron発火率もシラブルonset選択性
    syllable onsetの18ms前で発火率増大
    offsetの23ms前で発火率減少
    GTE onsetの23ms前で発火率の有意な増大
  ・HVC-Xとinterneuronは10Hzの発火率パワーが強い
    歌の振幅の周波数も概ね10Hz
    歌の振幅とのcross-spectral densityとcoherenceも10Hzで高い
  ・juvenileのHVC活動と類似(116 neurons; 20 birds: 43-54d)
    juvenileではHVC-X,HVC-RA,HVC介在神経ともにonset選択性
     歌の振幅とのcross-spectral densityとcoherenceも10Hzで高い

2016/05/30 masashi tanaka
2016/05/31 masashi tanaka

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