ツメガエルのオタマジャクシのStage44-46(受精後9-12日)とStage49(受精後18-20日)の間に、recurrentな入力によるCa透過性AMPA受容体依存のSTDP(spike-timing dependent plasticity)によって調節されるシナプスの減少・伝達精度の向上が見られた(recurrent plasticityの重要性)。
【計画】
◆whole-brain preparation
○細胞外電気刺激(0.2ms)bipolar電極で視交叉を刺激
最大刺激強度は視蓋の場の電位で決定
・S49の方が応答が短い
・低頻度刺激(0.25Hz)ではS44-S46の長い応答に変化なし
・高頻度刺激(1Hz)では短くなるが、この応答はmonosynapticなもの
・S49の方がspike latencyの標準偏差小さい(高精度)
・S49の方が1st peakの振幅大きい
・S49とS44-46では応答duration・total chargeは同じ
○conditioning pulse(STDP)
・ISI 50ms, 100ms, 200ms
・D-APV(25uM)
STDPブロックできず(先行研究(Zhang,Poo,1998)と違う)
・PhTx(philamthotoxin-433, 10uM)
STDPややブロックできたのでCa透過性AMPA受容体が重要
(Lamsa,Kullmann,2007と一致)
・PhTx・MK-801
未熟な血液脳関門は通過可能(Rajan&Cline,1998)
S49での精緻化できてなかった
◆isolated tectum(hindbrain・被蓋からはずす)
・長い応答が残るのでpolysynaptic recurrent回路は視蓋内に存在
・APV(25uM)では消えない(NMDA受容体によるものではない)
・EGTA-AM(100uM)でも消えない(非同期的放出によるものでもない)
◆tectum内のみの自発発火
・TTXで残るmEPSC
APV・CNQXで消えるのでglu性
・Sr2+で残るasynchronous EPSC
単一のシナプス入力を反映
【問題点】
・網膜からの入力をなくしても伝達制度の精緻化なくなるのか
・細胞のサブタイプは?
2008/06/16 masashi tanaka
2008/06/16 masashi tanaka